宛先は天国ですか?




そのうちに、とうとう病院見学の日がきてしまった。

もちろん病院までは1人きりで行く。

朝早くから準備をして、学校よりももう少し遠いところにある病院に向かう。


その道中、電源をつけたスマホに一通のメールが届いた。

将太さんからだ。

『確か病院見学?今日でしたよね?

頑張ってください。応援してます。』

簡潔で、いかにも将太さんらしいメールに、頬が緩む。


とても緊張していたから、こうしてメールがきたことは嬉しかった。

少しではあるけれど、するっと緊張がとけた気がする。


「…頑張らないと」

今日は学ぶことがたくさんあるだろうから、しっかり見て学ばないと。

意気込んで、駅から病院まで、歩く足を少し早めた。


結構早くついてしまったらしく、まだ全然人が集まっていない中、璃子だけはいて。

気まずさが増していくばかりで、声をかけることはできなかった。


…わたしの、意気地なし。