宛先は天国ですか?




…仲直り、しないと。

そうは思ったものの、あれっきりすっかり距離が空いてしまって、話すに話せなくなってしまった。

わたしが璃子に声をかければいい話なのだが、うまくいかない。

そんな、喧嘩中だからと話を聞かないほど璃子はやな奴じゃない。

声をかければきっとそれなりに聞いてくれるし、それがわたしがよそよそしかった訳とあれば必ず耳を傾けてくれる。

ただ、その前に、一言璃子の名前を呼んで声をかけることが難関だった。

璃子がそんな奴じゃないと分かっていても、断られた時のことを考えてしまう。

拒絶されたらどうしようと考えてしまう。


すぐそんなことばかり考えていたら、いつまでたっても前に進めないのに。

脳が勝手にそういう風に考えるんだと、また何かのせいにして。

逃げているだけだと、頭では分かっているんだけど、理解したくない。

そう思えば思うほど、璃子との距離は空いていくばかり。

環奈ちゃんも、どちらかにつくわけにもいかず他のグループに声をかける。

みんなは、そんなわたしたちを心配しているようだった。