それは、嬉しいことだった。
まだ出会って1年にも満たないのに、そういう小さな変化を見抜いてくれるのは嬉しいことだった。
それと同時に、なんだかやるせない感じがした。
ここで、サラッと言いたいことを話してしまえたら嬉しいことで終わっただろう。
ただ、嘘つきのわたしは、こうしてさらっと嘘をつくから、ごたごたとややこしくしてしまいそうで。
わたしが少しよそよそしいことを簡単に見抜いてしまうくらいだから、嘘をついたことも簡単に見抜くだろうから。
案の定、璃子はわたしを疑うような目でまじまじと見つめた。
何も言えないまま、わたしもじいっと璃子を見つめ返す。
「うそ」
はっきりと、わたしをぐさりと突き刺す声と言葉。
わたしを見据えた目が、ほんの少しだけゆらゆらと揺れた。
「暖々ってば、すぐそうやって、なんでもないって言うんだから」
図星をつかれてドキッとした。
何も言い返すことができなくて、ただただドキドキと心臓がうるさく鳴る。


