拾われた猫。




力仕事はそんなに慣れていない。


洗濯だって機械でやっていたから上手には出来ない。



明日筋肉痛かもしれない。


それでも初めて与えられた仕事が嬉しかった。



苦手でも何でもやりたかった。




「精が出るな」


背中に声をかけたのは左之と総司だった。



「雨ちゃんがそんな事しなくてもいいのに。

それよりも僕とまた試合しようよ」



そんな総司の肩をベシッと叩いた左之。



「また土方さんに怒られるだろ。

聞いていた俺も止めないと同罪になるんだよ」


肩を擦りながら、「そうだったね」とクスクスと笑った。