キーンコーン...
気がつくと、数学の授業を受けていた。
「それによって、xはマイナスになり...」
暇だなぁ。授業...。
「じゃあ山瀬。答えてみろ。」
「はい。」
あれ?山瀬君だ。そういえば、昨日会ったのは嘘のことのように、山瀬君
とは一度も話していない。
昨日のあれは夢だったのかも。だってあれから...どうしたんだっけ?
気がついたときは...数学の授業...。
ちょっとまった。この授業...昨日と全く一緒じゃ?
「正解。」
そう満足そうにいった、先生。
そしてこそこそと話している女子。
「山瀬君って頭もいいんだ。」
「ほんとかっこいいよね。」
あ...れ?
どうなってるの。