「だから目赤いってわけか」
「うん…一晩中泣いたから
あたし、今まで隼人のこと
ただの幼なじみとしか
思ってなかった―…
だから隼人のことでこんなにも
苦しくなって泣いた
自分がちょっと不思議」
「ふぅん………」
「もう、ね。真里亜と
隼人が両思いなの知って
るんだー。本人達はまだ
分かってないっぽいけど
……たぶんもう時間の問題」
「それでもそいつが好きなの?」
「うん………やっと
気付いたこの気持ちを
そんな簡単に諦めたくないから
まだもしかしたらあたしにも
できることがあるかも
しれないからさっ
だからこうして大地に
弁当の練習台になってもらってるわけなんだけど…
いつか隼人においしいって
言わせてやりたいしね♪」
「…………うん。
応援してるぜ、イチゴ」
「ありがとね、大地」