泣いて、泣いて泣き続けて。

外を見ればさっき言ったように雨がポツリポツリと落ちてきていた。
時計を確認するとそこに表示されているのはもう夜の19時で。

あぁこんな時間まで、泣いちゃってたんだ…

私はよいしょと立ち上がり部屋を出ようとした。
ドアのブに手をかざしたそのとき私より先にガチャという音を立ててその扉は開いて。


「…え、」

そこにいたのは、さっきまで話していてさっきまですぐ傍にいて私の異変にすぐ気が付いてくれる。

汗がだらだらで私の肩に手を乗せて心配そうな瞳でじっと見つめる。


「駿…?」

駿の姿が、そこにはあった。