「お前なぁ、なにしてんだよ」
「あっ、ごめん…」
そう言って駿は部屋に一度戻り、柵の上からタオルを渡してくれる。
こうやって、駿とベランダで顔を合わせるのはいつぶりだろうか。
最近私、ベランダに出ていなかったから。
「なんか悩み事?」
「え?」
「お前が大好物前にしてぼーっとしてるなんて珍しいじゃん。どうした?なんかあったか?」
私の目をじっと見て、優しい瞳を向けてくれる。
駿はいつだってそうだ。
私をしっかりを見てくれていて私のことをなんでもわかっている。
私だって駿のこと、わかっているつもりでいる。
きっと真より、駿のことの方が知っている。
だけど。だけど。

