「心ちゃん?」
「心、アイス溶けんぞ」
手が止まっている私に、二人が一斉に口を開く。
私はあっと、我に返り手のこうまで垂れてきているアイスを見つめる。
そして、
「ごめん、部屋戻る…っ」
え?と、きょとんとしている二人をリビングに残してその場から立ち去る。
早く、早く部屋に行きたくて、一人になりたくて。
ダッシュで階段を駆けのぼった。
部屋に入った瞬間ガラっと音を立て、ベランダに出る。
そこにはなぜか風に当たって何かを考えていそうな顔をしている駿が立っていて。
「しゅ…っ」
「おま、アイス!」
「えっ…あっ!
駿のその声に気付いたときはもう遅くて。
手に持っていたモナカのアイスがドロドロと溶け、ぐちゃぐちゃになってしまっていた。

