「いや、別に何でもねーよ。それより早く行こうぜ」

「あっちょっと待ってよー!」

ローファーから上履きに履き替えてさっさと先を歩いていく駿。

さっき、言っていたことはなんだったんだろう?
はてなまーくが頭に浮かんだが結局、聞くことはできずにただ駿の横に走って追いついて歩くことしかできなかった。


「…あれ、なんだろう」

「え?」

暫くして、ようやく教室の前に着いたとき隣のクラスが騒がしいのが廊下にいてもわかった。

「なんでそんなに騒がしいのかな?」

「え、あぁ…うん、なんでだろうな」

「…駿?」

駿の様子がおかしかったけど、それ以上はなにも言ってくれず私は隣のクラスをそーっと覗きに行った。

「…だれ、」

そしてそこにいたのは一年の時には見たことのない美男…とにかくイケメンが女子たちに囲まれていて。

「っ!」

ふっと、目線があった。