「ほら、チョコモナカとカルピス」
「あっやった!じゃあ真と―…「真くん、これ半分こしよう?」
“半分こ”
割ろうとしたその手を引っ込めたのは、横から聞こえたその声を聞いたから。
彼女の手には、ちょうど半分に割られたモナカが、握られていた。
「え、いいよ。お前に買ったんだし」
「ううん。一緒に食べよう?ね、はい」
栞さんはそういうと無理矢理真の手にモナカを渡す。
「バニラあまり好きじゃなかった?」
「いや、好きだよ」
嘘。
昔ずっと一緒にチョコモナカばっかり食べていたくせに。
「真くん夏になるとバニラアイスばかり食べていたもんね」
「あぁ、バニラは安定にうまいしな」
「私も真くんにつられてよくバニラアイスを買うようになったよ」
私がいることを無視して二人で話を続けていく。

