「ありえない!口でかすぎ!むり!」
返せと、口をもぐもぐしている真の肩を叩く私。
周りから見たら、アイスぐらいでっていう人が多いかもしれない。
お母さんとお父さんからも半分こして食べなさいと小さい頃よく言われてた。
だけど、それが私も真も嫌なのだ。
大好物は独り占めしたいのが私たちの中では普通で。
それを人にあげるなんて、あるわけない。したことがない。
だから今、勝手に食べた真はありえない。許さない。
「いってえって。ごめんごめん」
「いや!半分しかなくなったもんっ」
「俺そんな食ってねえから」
「食べたじゃん!これが証拠だよ!」
ほら!と言いながら手に持っているチョコモナカを目の前に差し出す。
「わかった、わかった。買ってきてやるよ。チョコモナカでいいんだろ?」
はいはい…と呆れたように後ろ髪を掻いてソファから立ち上がる。
「チョコモナカと、カルピスね」
私がそういうと、は?という顔を一瞬見せたが財布を持ってリビングを出ていく。

