私は駿の手を振り払って、ふんっと開き直った。
「だってあのままじゃ帰り遅くなりそうだったんだもん」
「いやだけど、お前お化けって…苦手じゃなかったっけ?」
「もう平気ですー!ダメだったのは小さい頃の時だけだもーん」
「嘘つけ。去年の文化祭で行くって言ってビビってたのは誰だったっけ」
「それはそれ!今年は今年なの!」
強がって二人の前を歩く。
だけど二人はそれをすべて見透かしたかのように笑っていて。
「まぁ、見に行ってやるよ」
「なんかあったら助けてやるよ仕方ねぇな」
最初にふっと笑って私の肩を抱く、真と、ニヤッと意地悪な笑みを浮かべて笑う、駿。
本当の兄と、ずっと兄のように思っていた存在に妹のように可愛がられて。
昔も、確かこうやって三人傍にいて。隣にいて。
ここに誰かが入る隙なんて、あるわけなくて。
「じゃあ文化祭は三人で回ろうよっ」
「あぁ、いいよ」
「そうだな、そういうの久しぶりだし」

