この学校で友達が駿しかいない私はそう願いながら、すみませんすみませんと小声で前に進んでいく。
「…あ、」
そして見えたその紙には、
「2-…A、組だ」
2-Aと書かれた下に、私と…駿の名前が刻んであって。
「やった!駿!同じクラス!」
「はいはい、よかったね。これでぼっち回避だね」
「よかったぁ…一年頑張ったかいがあった!」
「いやそんなに…」
「そりゃそうだよ!私にとって駿が同じクラスにいるのといないのとでは天国と地獄と同じくらいなんだよ!」
「なんだ、そのたとえ」
「まあまあ。本当、駿がいてよかったー」
「…まぁ、これも計算ではないんだよな」
「え?」

