『あなたの名前はね、心。真と一緒じゃなきゃ成立しないの。』 『あなたたちはふたりでひとつなのよ』 “ふたりでひとつ” その言葉だけ理解できた私は、ただただ嬉しくてリビングで電車をブーンと走らせていた真と顔を見合わせ目を合わせ喜んだのを覚えている。 それほど大好きだった。真のことが。 この名前でよかった、そう思えた。 真とふたりでひとつ。その意味でつけられたのなら私にとって幸せで。 だけど、 この名前が、真のことが嫌いになったのはあいつはいなくなった小学二年の時からだった。