「小2でさ、子供ながらにお前のこと好きだって気が付いて。だけどそれは叶わない叶えちゃいけないんだって知ってさ。でもどんどん大人になっていくお前を横で見て俺この気持ちに耐えられんのかなって考えた時、無理だって思った。」
「…、」
「ならこの気持ちを消せるまで、心から離れようってそう決めたんだ」
絡まっていた手の力が、スーッと抜ける。
だけど真はぎゅっとしっかり握ってくれていて。
「もう平気だって思って帰ってきたけど駿の気持ちを知って焦って。バカだよな。俺心に対する気持ち捨ててきたのに。もう平気だったのに。なのにさ、」
苦しそうな声で、だけどしっかり、一語一語を私に伝えてくれる。
「お前を見た瞬間、一気にあの頃の気持ちが蘇ってきたんだよ」
そういわれ目が合ったとき、私の頬には一粒の涙が流れていて。
「俺には今、栞がいる。あいつのこと大事なんだ。最低だけど、好きなんだあいつのこと。だから俺、お前と本当の兄妹になりたい。もうこの気持ちに決着をつけたいんだ」
叶わない
叶えちゃいけない
それは今の私にも、わかっていることで。
それを真は、あんな小さい頃から―…

