「うーーーわあああ!おいしそうっ」
目の前にはオムライス。その奥にはハンバーグが置いてあって。
「ほら」
真はそういうとさっき貰ったお小皿にハンバーグを半分こして乗せてくれた。
「あ、じゃあはいっ。オムライス」
「ん、さんきゅ」
誰かと半分こ、ずつ食べるなんて昔駿とした以来だ。
私にはこういって遊びに行く友達は駿くらいしかいなかったから、駿との思い出がとにかく多くて何かと頭の中には駿が浮かんでくる。
だけどその思い出も、美味しさには勝てないみたいで。
「んんっおいしい!」
「うまいなこれ」
遊園地のご飯、なんて私たちの地元からすればファーストフードしかなかったからこういったレストランが敷地内にあるのは初めてで。そしてすごく美味しくて。どんどんと箸が進んでいく。
「あー!おいしかった!」
そして半分こしたハンバーグもオムライスも食べ終わり。私はんーーーっと腕を伸ばした。

