はぁとため息をついた真は自分の髪の毛を掻き上げながら私をじっと見つめる。その瞳に吸い込まれそうになった私に真はポンっと頭に手を乗せた。
「今日の彼女はお前だから」
「っ」
待っていた言葉とは違う言葉が来て、返答に困る。
そんな私を見て真はクスクスと笑っていて。
「もー…」
本当。心臓に悪いよ、この人。
真がどうして今日、私を彼女にしたのか。
その理由はまだ聞けてないけれど。聞いたら真は答えてくれるだろうか。
また笑って、誤魔化すのだろうか。
そんなことを考えている間に、頼んだお料理と飲み物が運ばれてきていた。

