だから、真の食べたいものは―… 「いいじゃん、半分こすれば」 「え?」 「今日はカレカノなんだし。」 「カレカノ…って…そういうものなの?」 「まあ人によるよな」 さらっとこういうことできちゃう真はきっと、栞さんともこうしているんだなってわかっちゃって。少し胸が痛くなる。 だけどそれは仕方のないことで。 だけど、やっぱりまだ苦しくて。 「ねえ真」 「んー」 「栞さんのこと、好き?」 「は?なに急に」 「答えてよ」 「そういった話は今度にして」 「えぇ、なんでよ」 「なんでって…」