近い近い。
そう思って離れようとするが、そんな隙間ここにはなくて。
「ちょっと真?」
今日だけは彼女と言われても、実際は兄妹なわけだしもし万が一ここに誰かがいたら―…
そう考えているのは私だけらしくて。真は口を開いた。
「今日は俺だけ。考えて」
「え」
もうこれ以上はなにも聞くな、と言わんばかりに私から離れそっぽ向く彼。
だけど繋がれた手は、ものすごく暖かくて。
ズルい、ズルいよ。
そんなこと。
前に進もうって決めたばかりなのに。彼女とか、そういう言葉とか。
離れたいのに離してくれない。
私と真はそのままジェットコースターを乗るまでお互いに口を開くことはなかった―…

