「よし、これ乗るぞ!」
「えぇぇぇぇ!?」
遊園地に入ると、真はやっぱり男の子で。
「もう、なにが私のためよー…」
「なんかいったかー?」
「なーんにもっ」
私の手は絶対に離さないで先を行く真に大きな声を出して近づいていく。
やっぱり男の子は遊園地とかそういったのが好きなんだなぁと実感する。
うん、確かに昔から駿も遊園地好きだったもんなー…。不意に出てくる駿との思い出にクスクスと笑うと横にいた真の目線に気が付いて。
「なーに思い出してんの」
「え?あー昔のことをね。」
「昔?」
「うん、駿も遊園地好きだったなぁって」
「…へえ」
やっぱり家族連れの多い遊園地は並ぶのも一苦労で。並んでいた時そういうと真の顔が一気に近づいてきたのがわかった。
「ちょ、まこ…っ」

