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「よし、着いたぞ」

電車に乗って数時間。ウトウトしていた私の耳に届いた声に目をゆっくりと開けるとそこは地元にあった小さな遊園地じゃなく、人が多く集まるそれは大きな遊園地で。

「え?ここ来たかったの?」

「俺じゃねえよ」

「え?」

「心、喜ぶかなって」

「え、私の…」

「いいから。行くぞ」

少し顔の赤くなった真は私から目線を逸らして手を引き歩いていく。

「あ、チケット買わなきゃ」

入ろうとした時、列ができているのを見て並ぼう、と真に声をかける。だけど真は全然私の言葉なんて聞いてくれなくて。