「んん…おはよう」
「おはよ」
重たい瞼を擦り、リビングに降りるともう真もみんな揃って朝ご飯の支度をしていて。
「心、10時に駅に待ち合せな」
「え?一緒に行けばいいんじゃ…」
「いーから。俺先に出るからゆっくり支度して来いよ」
「あ、わかった…」
わざわざ待ち合せする必要はあるのだろうか、と疑問に思いながらご飯を口にする真を見てまぁいいか、と私もご飯を口にする。
「んじゃ俺先出るな」
食べ終わって30分くらいが経ち、真は後でな、と手をあげ玄関を出る。
「じゃあ私も、っと」
駅までは正直歩いて5,6分で着くから急ぐ必要はあまりない。
真はなにしにこんな早く出たんだろう。
まぁ、いいか。気にするのはやめておこう。
部屋に戻りクローゼットから薄いピンクのワンピースを取り出し袖を通す。
「別に、スカート履いてって言われたからじゃ、ないんだからね」
自分でもわかるツンデレさに、顔を真っ赤にしながら鏡の前に立つ。

