彼女になんて勝てないのわかってる。 なれるわけないのもわかってる。 だからお願い。 私にたったひとつだけ居場所をちょうだい。 “真の妹” その居場所だけは、私から… 私の居場所にさせて。 「まこと…っまこと…っ」 目の前いる男子は泣き出す私にどうしたらいいのかわからず困惑していて。 あぁ、困らせちゃってるなぁ…そう思うのに口は体は素直で。 強張って動けない。 どうすることもできない。 どうしよう、どうしよう。 真、真…っ そう、心で祈ったとき教室のドアの開く音が聞こえた。