そりゃ、喜ぶのもわかるよ。わかる。
だけど―…
『心が一番だから』
帰ってきたとき、真は私にそう、言ってくれて。
私はそれが嬉しくていつまでも真の中で一番なのが嬉しくて。
だけどそんなの、やっぱり。
「…嘘つき」
言葉だけだった。
可愛いなんて言われて喜んで。
触られた腕が熱くて。
苦しい、苦しい、苦しい。
好きになるってこんなに苦しいんだ。
好きになっちゃいけない相手を好きになるってこういうことなんだ。
私はただ、ただ苦しくて。泣きそうで。
可愛いと言われた白いワンピースを早く脱ぎたいと思いながら作業を手伝った。

