「じゃあまたなー」
学校に着いて真と離れ、ふぅとため息をつく。
今までこんなことなかったのに、好きと自覚し始めるとこんなになるなんて。
きっとこのままじゃ駿にもそして真本人にも怪しまれそう。
「おーい!心、これ着るんだってお前!」
ちらっと駿の方を見るとそいつは何も気づいていなさそうな笑顔であっははは!と衣装を見て笑っていて。
昨日のは、なんだったんだ本当。
駿にはてっきり気づかれたと思ってたんだけど。
「あの笑顔は、絶対ないわ」
馬鹿げた、子供のような笑みをみせる駿はおちゃらけていて。
私は笑っている駿のところへ近づいて行った。

