「あ、なんか飲む?お茶?出そうか?」
真の姿を見て私はなぜかテンパってしまっていて。
再び後ろを向き駿のコップを置いて冷蔵庫をあける。
お茶を取り出し渡そうとした。
だけど―…
「お前、泣いた?」
その声が聞こえてきたのは、本当に耳のすぐ傍で。
気が付けば真は私の頬を触り、目をじっと見つめていた。
「っ」
いきなりでビックリして。持っていたお茶を落としそうになる。
だけどそれさえも真は抑えてくれててトン、と音を立てて机に置く。
「なんかあった?」
それを示しているのはきっと部屋にいた時に泣くことをなにかしたのか、ということで。
「ううん、漫画読んでて。ちょっと感動系でさ」
私の部屋にはTVなんて豪華なものはない。
携帯で見るにも速度制限というものが邪魔をして見れるわけもない。
そんな嘘をついたところで、一瞬にして真にバレる。
だからこれは精一杯の私から出た嘘で。

