「心」
「…っえ?」
不意に呼ばれた名前に、顔があがる。
「お茶、貰える?」
「あ、あぁ、うん、ちょっとまってて」
それは駿からの言葉で。
私は駿からコップを受け取り、その場を立ちキッチンへ向かった。
正直あのままあの場に座っているのはきつかったから。
少しでも逃げ出したかった。
違う、空気を吸いたかった。
だから駿のその言葉は本当にすごくたすか…っ「心」
みんなが座っているところから少し離れた場所にあるキッチンで後ろを向きながら駿のコップにお茶を注ぐ。
すぅーっと息を吸い込み、はぁ、と心を落ち着かせ戻ろうとしたその時前を向くとそこには真面目な顔をした真の姿があって。
「え、なんで…」
さっきまで栞さんと笑いあっていたはずなのに。
なんでキッチンに…

