私は少し、不機嫌になりながらもお皿を出し並べ始めた。
「じゃあ食べましょうか!」
お父さんは今日残業になると連絡が入ったらしくお母さん私駿真、そして栞さんみんなで椅子に座る。
いつもの自分の席に、座ろうとしたがその席は何も言わずに栞さんが座っていて。
「…」
私はなにも言えず、お父さんの席に座った。
「わあ…お義母さんのお料理本当おいしいです!」
「あらあら、そんなこと。お口にあってよかったわぁ」
隣のお母さんは栞さんにべた褒めされて鼻の下が伸びていく。
真は栞はうまいこというなぁとか、冗談を踏み入れていく。
そんな中私はなにもしゃべらずただただおかずを口に入れてもぐもぐと食べてゆく。
早く、早くこの場からいなくなりたくて。
早く栞さんのいない場所に行きたくて。
だけどそんな簡単にこの場所から逃げるなんてできっこなかったんだ。

