(どうせ、お前も他の奴らと同じだろ…) 俺には、忘れてはいけない、捨ててはいけない過去がある。 そして、俺に寄ってくる女は皆、俺の"顔"と"金"が欲しいんだ。 決して俺の事をちゃんと見ようとしているわけではない。 そちらがその気なら、こちらだって利用させてもらう。 俺の快楽の道具として。 俺の消えない過去は、俺の女性に対する認識を捻じ曲げていた―――