「…俺を他の男と間違えるとは、言い度胸だな。」 欲望を抑えていた筈なのに、 気が付いたら、俺は結衣にキスをしていた。 「んっ…」 結衣は苦しい顔をしたが、俺が離れるとまた、スヤスヤと何事も無かったように眠ってしまった。 それを見てると、 苛立ちよりも、何か暖かい感情が湧き出そうで、咄嗟に結衣と距離を取る。 「何してんだ俺…」 俺は深呼吸して気持ちを落ち着かせ、結衣を抱えて部屋に連れていった。