「のんたんみーっけ。」

ノンは迎えに来た友達と一緒にかくれんぼをしていたのだ。

そして最後、残ったのはノンだった。

ノンはかくれんぼが一番得意なのだ。

「みつかったー。」

残念そうにノンの尻尾が垂れる。

カーカー

遠くでカラスのなく声がする。

「もう夕方だねー。」

ぐ~。

誰かのお腹がなった。

「のんたんにーじーさ、もってーよ。」
(のんたんにんじんさん持ってるよ。)

「「「たべるー。」」」

皆の声が重なった。

カリカリカリ

ニンジンの食べる音がなっている。