「光葵ちゃん!メッセージ書いてくれない?」
卒業式が終わり、花道を通って学校から出たけど、ほとんどの卒業生は学校のグラウンドに戻り、記念撮影や卒アルにメッセージを書く、など最後の時間を楽しんでる。
「光葵先輩!」
名前を呼ばれて振り返ると、麗美がいた。
卒業式に参加する在校生は、卒業生か、次入学してくる入学生に兄弟姉妹がいる人だけ。
麗美ちゃん兄弟いたんだ。
「卒業おめでとうございます!」
「ありがとう」
「光葵先輩がいなくなってから大変だったんです」
「そうなんだ」
迷惑かけたのかな。
申し訳ないな。
「でも私、光葵先輩は憧れの先輩ですから。私を助けてくれたのは光葵先輩だから……。だから、これからも頑張ってください!」
「私が憧れの先輩……?変わってるね。でもありがと。頑張るね」
素直に嬉しいや。
こんな私に憧れてくれるなんて。
「あ、どこの高校受けるんですか?」
「桜宮高校。もう推薦入試で合格してるよ」
「桜宮高校かー。バスケ部が強いんですよね。バスケ部入るんですか?」
「うん─」
「光葵ちゃーん!メッセージ!」
あっ、そうだ。
奈乃ちゃんにメッセージ頼まれてたんだった!
「ごめんね、麗美。もう行くね」
「はい。じゃあさようなら」
「バイバイ」



