光 ~光る太陽、光る向日葵~Ⅰ

「光葵……」

立ち去る前に気づかれてしまった。

「……っ」

私は光陽が足を動かすよりも先に走り出した。

「光葵!!」

光陽の方が足が速いのは知ってる。

だから、すぐに追い付かれることも覚悟してた。

「光葵」

案の定すぐに追い付かれた。

「………私は光陽に用はないから」

「俺が光葵に用がある」

光陽は私の腕を強く掴む。

「離して……」

光陽を睨み付ける。

「最低なことをしたのはわかっ─」

「言い訳なんて聞かない……!」

私がどれだけ傷ついたと思ってるの……?

「ごめ─」

「ウソつき!!!」

「………」

「ウソつきは嫌い!!〝守るから〟って言葉にどれだけ安心して、裏切られたことにどれだけ傷ついたかわかる!?」

最低なことを光陽はしたんだよ……!

「違……」

「……手、離して」

「離さない」

「離してっ」

振り払いたくても、力の差で振り払えない。

何で私こんなに力ないのかな。