─終業式の日 「じゃあ行ってきます」 心配そうなお母さんの見送りのもと、私は家を出た。 「ふぅ……大丈夫…だよね」 一人で呟いて歩く。 「大丈夫なわけないじゃん?私がチクられて放っておくと思ってるの?」 背後から聞こえてきた声。 反射的に振り向くと、やっぱり心春がいた。 「バカなのかな?チクったりしたらどうなるか、わかってたでしょう?」 自分の中では乗り越えたはずだったプールでの恐怖が蘇り、怖くて動くことができなくなった。 そんな私に心春はゆっくり近づいてくる。