光 ~光る太陽、光る向日葵~Ⅰ

その日の夜。

今度は家に電話がかかってきた。

夕食の最中だったから、お母さんが電話に出た。

「光葵、担任の先生よ」

担任?

私は不思議に思いながらも電話を受け取る。

「もしもし、電話代わりました」

『黒瀬さん……。いじめに気づいてあげられなくて本当にごめんなさい』

え……。

やっぱり、気づいてなかったんだ……。

よかった。

見て見ぬふりをされてるのかもって一瞬思っちゃったから。

「大丈夫です。先生は悪くないです」

『そんなことないわ……。本当にごめんなさい…』

「大丈夫ですって!」

『ありがとう……。あ…それと……終業式の日くらいは学校来れないかな?』

………。

「ちょっと……」

無理かな。

『夏休み明けに、学校来やすくなると思うし、受験生だから授業休み過ぎると、受験に影響が出るでしょう?だから……』

先生の言うことはわかる。

理解できる。

でも、それを行動に移すとなると、怖くてできない。

「……家族と相談してみます」

『わかった。待ってるわ』

「あの……もし私が行くことになったら、心春と真央ちゃんのいじめを止めて下さい…」

『もちろんよ。約束するわ』

……それなら…。

「では。さようなら」

『さようなら』

行っても大丈夫かな……?