光 ~光る太陽、光る向日葵~Ⅰ

その日の夕方。

─ピーンポーン

家のインターフォンが鳴った。

「光葵ー、光陽くんよ」

ひ……なた…?

「とりあえずあがって~。光葵は部屋にいるからさ」

何も知らないお母さんは、光陽を家に入れた。

急いで部屋のドアと鍵を閉めて、光陽が入ってこれないようにした。

「おじゃまします」

「どうぞどうぞ」

帰って……。

早く帰って…。

そんな願いとは裏腹に、光陽が階段を上ってくる音がする。

─コンコン

っ。

「光葵」

久しぶりに聞いた光陽の私を呼ぶ声。

「入っていい?」

〝入っていい?〟?

ふざけてるんじゃないよ……!

裏切ったくせに……。

「帰って!」

「光葵、話をさせてほしい」

話?

「聞きたくなんかないから!帰って!!」

ドア越しに叫ぶ。

今さら何よ。

「……ごめん。また来る」

あっさり引き下がった光陽に驚きつつも、苛立つ私。

そして、去っていく足音。

不登校の私を哀れみに来たの?

なにしに来たの??

ホント……迷惑だからやめてよ。