「黒瀬さん、廊下までお母さんが来てくれたわ。帰りなさい」
解決策なんて見つかるはずもなく、お母さんが来てしまった。
「……はい」
「じゃあ、さようなら」
「さようなら……」
保健室を出るとお母さんが私の荷物を持って立っていた。
「……とりあえず家に帰りましょう。話はそれからね」
………。
お母さんと二人で歩く帰り道が、異常に長く感じた。
「……じゃ、勉強したいから」
そう言って自分の部屋に逃げ込もうとしたけど、
「待ちなさい」
止められた。
「リビングで座ってなさい」
……。
言われた通りにするしかなかった。



