「……ぁれ…?」
私……生きてる……。
プールの水を飲み過ぎたせいか、喉が痛くて声が出ない。
ここは……保健室だ……。
制服…濡れたまま…。
ベッド濡らしちゃったなぁ……。
誰がここまで運んでくれたんだろう。
心春や真央ちゃんなはずがないから。
「黒瀬さん?起きたの?」
保健の先生が近くに来た。
「はぃ……」
「何があったの?プールに倒れてたって聞いたわ。体育ではないんでしょ?」
………。
言いたくない。
……言えない。
「誰がここまで運んでくれたんですか……?」
「それがね、運んできてくれた人、〝自分が運んできたことを誰にも言わないで下さい〟って言ってて。だから言えないわ。それで?何があったの?」
正直に言うべき……?
でも……言ったらまた何かされちゃう………。
どうしたらいいの…?
ジワっと目に涙が浮かんだのがわかった。
……いつからこんなに弱くなっちゃったんだろう。
ついさっきまで強気でいられたのに。
殺されかけたから…?
「黒瀬さんのクラス、いじめが起きてるんじゃないの?」
っ!
「……違います…」



