─プール
「何する気…?」
プールサイドに立たされる私。
「あ。光陽はもう帰っていいよ。じゃーね」
光陽は帰っていった。
「あんたさぁ。心春に宣戦布告したんだってねぇ。それに対する仕打ち、まだしてないでしょっ?」
仕打ち……?
「仕打ちならとっくに受けてるじゃん!」
日々のいじめ。
それが仕打ちでしょ??
「は?バカじゃないの?」
「バカなのはいじめを繰り返すあんたたちじゃん!」
真央ちゃんの顔が悪魔の笑みに変わった。
「ふーん。そう」
─ドンッ
─バシャンッッ!
視界が急に変わって何が起きたかわからない。
プールの中に……突き落とされた…?
それに気づいた瞬間、私は地面を蹴って浮き上がろうともがいた。
でも、どっちが地面かすらわからなかった。
助けて……っ!
バタバタもがき、やっと水面から顔を出すことに成功した。
「ゴホッゴホッ!何すんの!やめてよっ!!」
水をたくさん飲んでしまったから咳が止まらない。
「いい気味」
─ガッ
真央ちゃんに頭を強く水面に押さえつけられる。
「っっ!!!!!」
やめ……っ!
やだっ……!!!



