光 ~光る太陽、光る向日葵~Ⅰ

たかが数秒の拘束がすごく長く感じた。

命の危機を感じると、そうなるのかな…?

「っはっはぁっふっ……」

怖かった…。

「あの程度で死なねぇから大丈夫だろ」

光陽……。

「さぁ、私の言うこと聞いてもらおうっと。プールまで行くわよぉ」

プール……。

「何で……?」

やだ…。

怖い…。

「いいから来い」

真央ちゃんに腕を引かれる。

「五時間目プールの授業あるクラスあるんじゃ…」

今は昼休み。

「ないわよ。先生に聞いたんだから」

私の期待はあっさり裏切られた。