光 ~光る太陽、光る向日葵~Ⅰ

─ギィィ

屋上の扉を開く。

「光陽!」

思いっきりビンタするつもりで勢いよく屋上に飛び込む。

それが間違いだった。

「バーカ」

光陽の声……。

バッと声の方を振り返ると、光陽と心春と真央ちゃんが並んで立っていた。

そして、抵抗する間もないようなスピードで心春は私にビニール袋を被せてきた。

「!?」

袋の入り口は絞められて息ができない……っ!!

「やめ……っ!」

やだっ!

「苦しい?」

悪魔だ……。

「やめてっ……」

「苦しいなら私の言うこと聞いて?」

何……?

「おねが……っ、くるしぃ……ッ」

「言うこと、聞く??」

「…っ」

私は頷くしかなかった。

そうしたら開放してくれた。