【ごめんな、光葵。謝りたいから屋上来てくんない?】

え……。

一瞬心が揺れた。

でも、私は確実に光陽に裏切られた身。

そう思うと、【嫌】とそっけなく返信をしていた。

【頼む。メールだけじゃ気持ち伝わらねぇから。謝るだけ謝らせてほしい。許してくれなくてもいいから。それだけのことを俺はしたんだから】

……会ってひっぱたいてやろうか。

私はきっと、光陽を許すことはない。

まだ、許せない。

【顔も見たくない】

【頼む……】

しつこいな。

【じゃあ直接会ってあげる代わりに2度とメールもしてこないで】

【……わかった】

私は、屋上に向かいながら、会った瞬間ビンタすることを決めた。