光 ~光る太陽、光る向日葵~Ⅰ





─キーンコーンカーンコーン

「っ!!」

寝ちゃってた……。

パッと時計を見たら、お昼。

四時間目が終わる時刻だった。

「ヤバイヤバイ。戻らないと」

お弁当は教室だし……。

屋上を後にしてろうかを歩く。

「あ……」

廊下に音楽の教科書が落ちてる。

拾い上げて名前を見てみると、奈乃ちゃんのだった。

同じクラスだし、持っていった方がいいよね?

私は奈乃ちゃんの教科書を持って教室に入った。

「あれー!?私の音楽の教科書がない!」

ちょうど奈乃ちゃんが探してるところだった。

だから、奈乃ちゃんに渡しに行こうとしたとき。

「光葵ちゃんが持ってるの、奈乃のじゃなーい??」

心春が大声で言った。

「えっ?ほんと?ありが─」

「ひどぉい!きっと奈乃の教科書を光葵ちゃんが盗ったんだよっ」

!?

心春に言葉を被せられた奈乃ちゃんは、心春が醸し出す〝光葵を責めろ〟って空気を感じ取ってか、顔が青白い。

それ以上に青白くなったのは私の方だ。

「光葵ちゃんが…盗ったの……?」

「ちが─」

「だってー、奈乃の教科書持ってるんだもん。盗ったに決まってるじゃーん。ね?真央」

「そうそう。いかにも盗りそうな顔だしぃ」

「キャハハ!」

っ。

違うのに……。

「じゃー、ここでインタビュー!テーマは、泥棒光葵についてでーす!では、大橋光陽くん!答えてくれるかなっ??」

心春の言葉に、俯いていた私の顔が弾かれたように上がる。