光 ~光る太陽、光る向日葵~Ⅰ

「ごめん。光葵に用事あって部屋行ったら心春と柳田と木原が慌てててさ。何があったのか聞いたら〝光葵が倒れた〟とか言うから、俺がここに連れてきた。その時に見た」

ここは多分、保健室代わりの部屋かな。

「……ごめん、ありがと。それで、用事って何?」

「光葵のスマホのストラップが落ちてたから」

え……。

そのストラップは、昨日心春たちにちぎられて中庭に投げ捨てられたもののはずだ。

「なぁ……。光葵……」

「な……に?」

声が震えた。

「いじめられてるんじゃねぇの……?」

そう聞かれると思った。

「……そんなことないよ」

「ホントに?」

「何勘違いしてるか知らないけど、いじめられてないから大丈夫。気にしすぎなんだよ、光陽は」

明るく言い過ぎてもおかしいから、不自然にならない程度の調子で言う。