光 ~光る太陽、光る向日葵~Ⅰ

「ハ・サ・ミ。誰か貸して??」

心春が悪魔の笑みで歩き出す。

その歩みは私の目の前で止まった。

「誰も貸してくれないから、光葵のハサミ貸して?」

っ!!

反射的にのぞみちゃんを見てしまう。

のぞみちゃんは、涙で顔をグチャグチャにしながら、首を振っていた。

貸さないでっていう意味で。

「………」

私は心春をスルーする。

でも、心春は執拗に私に話しかけてくる。

「ねぇ、光葵?貸してって言ってるじゃん。友達でしょ?私たち」

………っ。

「………貸さなかったら、どうなるかわかるでしょ?」

低く威圧的な声に恐怖を感じる。

のぞみちゃん、ごめんなさい………。

私は、ペンケースのチャックを開けて、ハサミを取り出そうとする。