─翌日
朝は何事もなかった。
だけど、昼休み。
「木~原さんっ。ヤッホー。私たちと遊ばない?」
真央ちゃんがのぞみちゃんの席に近づいて言うのが聞こえた。
真央ちゃんと心春の〝木原いじめ〟は私たちのクラスの注目の的。
皆が二人のやり取りに注目する。
「嫌だ」
断るのぞみちゃん。
「あれれー?断ってもいいのかなぁ。あ、そうだ。私今金欠なんだよねぇ。お金、貰うね?」
そう言うなりのぞみちゃんの鞄からおサイフを奪う真央ちゃん。
「やめて!返して!!」
「心春ー。いくら欲しいー?」
「んー、五千円かな?」
最低だと思ってるのに、何も発言できない自分が最低だ。
これじゃ麗美のときと何も変わらないのに……っ。
「じゃ、私も五千円貰うから合計一万ね!」
こんなの見てたくない……っ。
「えー、もうおサイフごと貰っちゃいなよぉ。いいでしょ?別に」
心春が真央ちゃんの手からおサイフを受け取る。



