光 ~光る太陽、光る向日葵~Ⅰ

職員室中の視線が私に突き刺さる。

光陽は予想通り職員室にいて、顧問に白い封筒を渡しているところだった。

その封筒には【退部届け】と書かれてた。

何もかも、思った通り。

「お願い、待って……」

「黒瀬さん、関係ない人は職員室に入ったらダメよ。そういう決まりでしょ。早く出なさい」

職員室にいた先生に言われるけど、そんなの無視。

「光陽が退部なんて嫌だ!」

「黒瀬さん!」

私は先生を無視して、顧問と光陽に近づく。

「光葵、一昨日も言ったけど、もう決めたって言ってるだろ?」

光陽が言い切る。