光 ~光る太陽、光る向日葵~Ⅰ

私は、職員室へ向かって走り出す。

よりによって職員室はここから一番遠い。

光陽の退部を止めたい……。

そんな資格ないってわかってる。

でも……でも、やっぱり辞めるなんて嫌だ!

廊下を全速力で走り抜ける。

人の目なんてきにしてられない。

階段を三段跳ばしで駆け降りる。

「はぁっはぁっ!」

職員室の扉に手を伸ばして、服装の乱れなんて気にも留めずに、扉を思いっきり開く。

「光陽待って!」