「もうお前らは3年生になるんだからな。受験生になるんだぞ。自覚もてよ」

そう言われることが急激に増え始めた三学期がやってきた。

お正月、神戸に行ったけど、大雅には光陽と口を利いてないことを話してない。

部活の話もしなかった。

「光葵ちゃん次移動だよー。一緒に行こうよ」

「じゃあ私もー!」

そうやって声をかけてくれる人は多いし、クラスの女子ほとんどは声をかけてくれるから嬉しいんだけど、基本一人で行動することが多い。

……人付き合いが面倒。

最近そう思うようになってきたんだ。

みちるのことがあってからは、また仲の良い人ができてその人が去ってしまったら嫌だから、って理由で仲の良い友達を作りたくなかった。

だから光陽と一緒にいたし、部活では心春とよく喋ってた。

だけどそんな心春の裏を見てしまって以来、人が怖くなって信じれなくなっていた。

そして光陽とも話さなくなり、私の回りに人がいなくなった。

そのタイミングを見て、私と仲良くなりたいと思ってくれていた人たちが声をかけてくれるようになった。